新型コロナウイルス

アビガンいつから使用できる?副作用や効果などまとめ 

3月30日にアビガンの治験が開始となりました。

新型コロナウイルスが流行し始めてから時々聞くようになりましたよね。

治験?って何?、通常の処方はいつになるの?など新薬が私たちが通常の処方のようにもらうには実は時間がかかります。

今回は「新薬アビガンって何?」「いつから使用できるのか」「副作用や効果」をまとめてみました。

アビガン治験までの流れ


ざっくり言うと日本本格的治験が開始されるまでの流れです。

21日国立国際医療センターを中心とする研究班を立ち上げ
22日1医療機関ですでに投与を開始した。
一部の医療機関において治療薬「アビガン」「レムデシビル」「カレトラ」を使用した観察研究を開始
3月28日新型インフルエンザ治療薬・アビガンについて、薬事承認の取得を目的とした治験を開始

あくまで日本国内だけの動きになります。

新型コロナウイルスに対しての治療において3つの治療薬があります。

いずれの薬剤も新型コロナウイルス対応の治療薬ではない事です

新型コロナウイルスには現在3つの薬が使用されている


2月26日時点で感染症に対して確実に効果が確認された治療薬は存在しません

「タミフル」など既存のインフルエンザ治療薬が効かないような新型インフルエンザウイルスが流行した時に、初めて国がアビガンの投与開始を検討する。

という位置づけでした。


引用:日経ビジネス

他の3薬とともに合わせた表です。

国はアビガンを現時点で200万人分の備蓄を持ち新型インフルエンザに対応の準備をしていました。

なので現在流通しておらず、薬価も設定されていません。

アビガンはどういう効果があるのか?


アビガンはどのように新型コロナウイルスに効果があるのでしょうか。

アビガンはもともと新型インフルエンザ対応薬として開発されました。

インフルエンザウイルス

(1)人の粘膜に吸着して細胞内に侵入し、自身の膜を破って細胞中にウイルスの設計図であるRNA(リボ核酸)を放出「脱殻」

(2)放出されたRNAが、細胞内でさらにウイルスを生む「複製」←アビガンはここに作用する

(3)そのウイルスが酵素の力を借りて細胞の外に出る「遊離」

これらのどの段階を阻止するかで、薬の種類が異なる。

アビガンは、「複製」を助ける「ポリメラーゼ」と呼ばれる酵素の力を阻害する「RNAポリメラーゼ阻害薬」となります。

新型コロナウイルスもRNAの複製によって増殖するため、同様の阻害効果が期待されていいます。

アビガンの副作用はあるの?


基本的に副作用のない薬剤はありません。

ただ、副作用が全く見られない薬剤もあれば重度副作用の出現などがみられる薬剤もあります。

今回のアビガンにも催奇形性の副作用などが知られており、妊婦、妊娠の可能性のある人には禁忌

ただ、先行して中国でのアビガンを試験的使用した時には明らかな副作用はみられなかったと発表しています。

日本でも患者の同意を得てから治療を開始している施設がすでにあり、諸外国でもアビガン使用をし始めています。

今後、新型コロナウイルスでの治癒率や副作用の出現率、致死的副作用の出現などますますデーターは集まってくると思います。

おそらく日本も海外のデーターと自国のデーターと合わせて治験から認証へもっていくのではないかとみられます。

アビガン投与をして症状の改善や結果は?

中国の場合


中国政府は、新型コロナウイルスによる患者を対象に行った臨床研究の結果を公表しています。

インフルエンザ治療薬「アビガン」に治療効果が認められ、明らかな副作用もみられなかったとして、医療現場で治療薬の1つとして使用を勧めていく方針を明らかにしました。

治療を行うにあたり肺炎の状態を知るために胸部のレントゲン撮影や胸部CTを撮って評価をしていきます。

胸部レントゲンの画像で肺炎の症状の改善が認められた患者の割合は、「アビガン」を投与した場合は91%と、投与しなかった場合の62%より高かったそうです。

北海道の場合


市立札幌病院では道内最大規模の感染症指定医療機関で、これまでに28人の患者を受け入れています。

向井院長「(発症から)1週間ほど経ってから急に悪くなる方がる。細菌性肺炎のようにベタっとした影ではなくてやや淡い陰影で、胸膜という肺の外側に近いところで主に起こる。両側性(両肺)に起こるのが特徴。酸素が吸収できなくなり、息が極めて苦しくなる」
確立された治療法がない中、市立札幌病院では抗インフルエンザ薬の「アビガン」やぜんそくの治療薬「オルベスコ」、抗HIV薬の「カレトラ」など別の感染症などに使われる薬を患者に投与しています。
向井院長「抗インフルエンザ薬のアビガンが効いていることが多い。軽症の方だとオルベスコの吸入薬。保険外使用という形になるので、患者の同意をいただいたうえで使っている。」
北海道テレビ

向井院長が発言しているように両側性に肺炎が起こるため呼吸困難が急激に進みます。

通常の肺炎であれば左右どちらかが炎症が強くなります。

なのでもう片方の肺が呼吸をサポートしてくれるので肺炎になっても呼吸困難になることは少ないです。

ただ、今回の新型コロナウイルスに関しては両側性であるため両肺とも十分に呼吸ができなくなるため急激に呼吸困難を生じます。

また、「保険外使用」ということで患者さんの同意がないと投与ができません。

つまり、日本は1割から3割を自己負担のもと医療を受けているのですがこの治療に関しては10割負担となります。

そしてまだ観察研究や治験段階であるということは言葉は悪いですが

「あなたの身体を使って人体実験を行います。この薬剤を使用することで副作用が出現するリスクがあります。確実に治る保証はありません。」

という薬剤だということを私たちは認識すべきだと思います。

まとめ

新型コロナウイルスに関して日々新しい情報が入ってきています。

「アビガン」が治験に向けて動き始めましたが、新型コロナウイルスに対して開発された治療薬ではないことは忘れずに。

世界中が「アビガン」に注目し始めているため「錠剤はあるのか?」など新たな不安がありますが、日本の会社とライセンス契約を結んでいる中国の製薬企業が先月、中国政府の許可をとって量産が可能な体制をとっています。

そして、日本にも備蓄としてあります。

これ以上の医療混乱が起きないよう私たちは守るべきことは守る必要がありますね。

すぐ認可して使用すべきだ!とSNSでも反応されている方もおられますが

「くすり」は「リスク」であることも忘れてはいけません。